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Chiba's Room
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真言宗豊山派 株式会社 グースカンパニー
元結(もっとい)不動 密蔵院 住職 代表取締役
No.13 名取芳彦さん × 千葉 宏一
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-Profile
真言宗豊山派 元結(もっとい)不動 密蔵院
住職 名取芳彦(なとりほうげん)さん
昭和33年、東京都江戸川区小岩、善養寺の次男として誕生。昭和56年、大正大学米英文学科卒。同年、僧侶資格を取得。昭和59年、密蔵院の住職となる。
読売文化センター講師、真言宗豊山派布教研究所研究員、真言宗豊山派布教誌「光明」編集委員、豊山流大師講(ご詠歌)詠匠、密蔵院写仏講座・ご詠歌指導などを務めており、あらゆる方面において般若心経を広げておられる。
<執筆した著書>
「村上正行さん語録」、「・・・なんだそうだ、般若心経」、「やさしいご詠歌の譜の読み方」、
「人生を○(まる)洗い」などがあり、すべて公式HPにて紹介している。
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「自分の心を磨いていく習慣が修行」
2009.10
【仏教って面白くて優しくて可愛い】
東京・江戸川区に建立する「元結不動 密蔵院」。こちらで住職を務めていらっしゃる名取芳彦さんとお会いしてきました。
ちょうど【写仏の庭】の開催日だったこともあり、時間を合わせて密蔵院へお邪魔いたしました。
元々、名取さんが執筆された本を読んでファンになり、念願かなって今回の対談が実現いたしました!気持ちの落ち着くお寺の中で、参加者の方々と写仏も経験させていただき、すっかり仏教の魅力にはまってまいりました。
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(千)正直な話、活字が好きじゃなくてあんまり本を読める人間じゃないんですよ。般若心経について分かりやすい本がないかと探して数冊買ってはみたものの、どれも活字ばかり。
(名)最後まで読めないでしょ?私も最後まで読めた試しが無いですよ。
(千)ほうげんさんの本を買って、あのお地蔵様の絵がすごく好きで、読みやすくて、本当にはまっちゃってこの本6、7回読み返してます。
(名)そうですか。じゃぁビロビロになってるんですね(笑)。
(千)お地蔵様の絵は、昔から描かれていたんですか?
(名)写仏っていうのを20年以上前から始めてて、最初はどこかのお土産袋に描かれたイラストのお地蔵様を写し絵して描いていたんです。そのうちに、ひょっとしたら自分で描けるかもしれないって思って描くようになりましたね。
だから最近は白い壁を見ると絵を描きたくてね(笑)。
(千)あはは!本当に親しみやすい絵で、本の表紙にイラストがあるだけで違いますよね。
(名)それだけ熱心に本をお読みいただいているんでしたら、日常の中で「あっ、これが般若心経のことだ」って思うときがありませんか?
(千)はい。思うときがあります。
(名)私はその25年分のことを本に書いたんです。「般若心経ってこれなんだ」という。お経に書いてある、学者の書いたものを生活に合わせるのは難しい。
生活の中からお経に合わせたことをヒットさせてるっていう逆じゃないと私なんかはダメでしたね。
だから、赤裸々な住職の実態をね・・・(笑)。
(千)以前から、ごく自然な言葉でお経を書くことをされていたんですか?
(名)私は25歳で結婚して、このお寺へ引っ越してきて何とか立て直しをしようと思っていました。幸いなことに【ご詠歌】という仏教の巡礼歌があるのですが、それを教える立場になって月に20回くらいおこなっていました。
だいたい違う会場で同じ話を月に8回くらいするんですが、それだけ続けると段々といい感じに話ができるようになる。そこから話せるようになってきましたね。
(千)僕が仏教というか宗教というものに興味を持ったのって、仕事で海外に行くことも多くて、海外は当たり前のようにそれぞれ宗教観を持っている。
それを日本人は恥ずかしがっているのがおかしいなと思う部分もあって、僕はサッカーが好きなんですけど、サッカー選手ってグランドでお祈りみたいなポーズをする選手っているじゃないですか。あれを見てカッコイイなと思ったりしていたんですが、やっぱり宗教観っていうのは持っていたいなって。
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(名)以前から「癌の患者さんと語る会」というのに入っていて、私の父も母も宣告はせずに逝ったのですが、一番信頼できる家族が、本人に本当のことを話せない状況で「元気になったら温泉でも行こう」なんて言って影で泣いて看病を続ける。
その辛さがたまらなくてね、宣告はするべきだと思って、魂と魂じゃないけど、そういう会話が出来ないと、人生の最後を迎えようとしている人に話が出来ないじゃないかって言ったときに、仲間の知り合いが教えてくれたんですが『癌の告知が出来ない国』というのは、ソビエト・中国・日本だそうです。
そして、その国に共通することは宗教が無いことだそうです。
社会主義のソビエトも無い、共産主義の中国も無い、日本も明治時代以降にいわゆるインテリな人たちが宗教を押さえつけてきた。おかげで、あと3ヶ月で死んでしまうって時に、何もすがるものがないんです。
(千)なるほど。生きていくための主義ですからね。
こちらのお寺ではコンサートもされているんですよね?
(名)お寺に来たときからスタートしています。私の生まれたお寺は日本一の松があるんですが、境内がいつも開放されていて小さい頃からいつも子供達が遊びに来ていた。境内に人が大勢集まる寺だったんですが、こちらに来たら誰もいない。
私は寺というのは人が集まる地域のセンターであるべきだっていうふうに思ってて、その機能を持っていないのは良くないと思ったこともあって始めたんです。
(千)その当時からメンバーは同じなんですか?
(名)どんどん変わってきていますね。みんな知り合ったのが25歳くらいで、自分に出来ないことだから応援してあげたいっていうのがありますね。
(千)親心みたいなものですかね。
(名)ここ3年くらい一緒に活動してて、社会活動みたいなことをやっている子がいて、その子が「なんでお坊さんは困っている人に手を差し伸べないのか」って言うんです。
実はお坊さんが、仏教がやることは困らないようにする考え方を伝えるんだって、苦しいことがあっても心が沈まない、トゲトゲしない考え方が仏教であって、困ってから考えるのは日本の仏教とは違うと思うよって話しました。
孤独になっても耐えられる心の豊かさを持っていられる、それを日常の中で見つけていきましょうっていうことなんだろうと考えています。
自分がいざそういう立場になったら、どうなるか分からないけど、暗く「やっぱり言ってるのとは違うんだ」とならないように今は心を磨こうと思って、それが仏教の教えなんだろうって思うんですよね。
(千)和尚のおっしゃられた日本の仏教は違うという点は、和尚の考え方と違うということですか?
(名)日本の仏教って、とても情に厚いところがある。ただ、一方で禅みたいにスカッとしているところもある。
こだわる必要はないじゃないっていうところがあって、先日また一般の方からご質問をいただきました。
「お坊さんがお通夜・お葬式に行くときは、行ってあげているんですか?それとも行かせてもらっているんですか?」という内容でして、考えてみたところ、その考え方自体がおかしいんだと、「してあげてる」のか「させてもらっているのか」という両極端にスタンスを置かなければ安心できないような考え方自体が既にいけないのだと。
日本の仏教は、いろいろなつまみ方がありまして、そういう事に縛られることは無いという考えもあれば、何でもしていただいたと言いましょうという考え方もあります。
それほど、卑屈なまでに謙虚さを求めるのは仏教じゃないとは思いますがね。
でも今はお坊さんは死者を供養する専門職みたいになってしまいましたからね。
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(千)確かに、専門職という感じですよね。
(名)それがすごい悔しくって、本当は違うのに死んだ後のことだけではないんだってね。
ある方が、「住職、般若心経って素晴らしい教えのお経を、なんでお坊さんは死んだ人にしか読まないんだ」ってね。
それは、あなたがそういう場でしか聞いたことが無いからだと、
死ぬも生きるも仏教には関係が無く、こだわりもないという話をしたことはありますね。
(千)なるほどね。実際に聞くのは葬式の時なんかですよね。
(名)だから、お坊さんの講演会なんか行っても皆さん難しい話するんじゃないかって構えられるので、それを崩したいものですから講演会行く前に、自動販売機でコカコーラのアルミ缶を買って、本堂にあがっているミカンを持って、そのコーラの缶の上にみかんを置いて、これ皆さん何て言うかご存知ですか?と聞くんです。正解は「アルミ缶の上にあるミカン」とね(笑)。
本当にハードルが高いですから、びっくりするような事をやっていかないとですね。
(千)ほうげんさんのお話は、今のお父さんやお母さんにも是非聞いてほしいですね。
(名)ありがたいことにお坊さんて、学校のPTA会長とかになるんです。地元に居て、時間もありますからね(笑)。
それで地域の交流会なんかで話をさせてもらったときに、こんなおしゃべりばっかりなので、校長が面白いって校長会で講演会させてくれたんです。
お蔭様で、今でも授業が終わった後の父兄講座で年に数回お話をさせてもらっています。
(千))そういう時も、コーラとミカンは必須ですか?
(名)絶対に持っていきます。本当に親御さんたちが心磨くしかないんですよね。それを見ていれば自然に育ってくれる。
(千)本当に子育てってそういうことなんですよね。
ある程度きちんとした道徳みたいなものを、言葉で言わなくて伝わればね。
(名)親御さんがちゃんと胸をはっているかっていうことですよね。元NHKアナウンサーの村上さんがおっしゃられたように、「言葉は人を傷つけるものではなくて、その心が実は傷つけているんだ」というのと同じように、道徳をいくら説いたところで、言っている本人が道徳に生きていなければ、所詮は全てバレバレですからね。
(千)本当にその通りですよね。
だから本当にその言葉なんかにとらわれちゃうと、変なほうに感情も入り込んでしまう。
(名)本にも書いたのですが村上さんがおっしゃっていました。心を磨いていれば、相手に何を言っても大丈夫ですって。
「たくさんの司会をしていて、気をつけていたことは何ですか?」と聞いたら、打ち合わせなんかをしていて、この人にはこれは絶対に言ったらいけないということをひとつだけ絞るんだそうです。それさえ言わなければ、「歳のわりにふけて見えますよね」などと言っても問題がないそうです。
それはこちら側が心を開いている証拠にもなりますしね。
本当によくしゃべるでしょ(笑)?母親には口から出てきたって言われたりしてましたけどね。
(千)本当にこれからも楽しい本を出してください。
(名)もうきついですね(笑)。
夜も無いで昼寝しながら書いてるんだから(笑)。
昼寝してたら葬式できないし、塔婆も書けないよ(笑)。
(千)でも本当に分かりやくて、もっとたくさんの方々へ広めてもらえればいいなって思っています。
(名)般若心経も宝箱みたいですけど、我々の周りにも宝箱があるんです。それを、自分の心を磨いていく習慣のことを修行というんですよ。
(千)いい話をたくさん聞かせていただいて、ありがとうございました。サインまで頂いて嬉しい限りです!
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▲代表・千葉が写仏した不動様 ▲和尚が書いている写仏カード ▲著書「人生を○(まる)洗い」と直筆サイン
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◆真言宗豊山派 元結不動 密蔵院 ⇒ 公式ホームページ
◆住職 名取芳彦(なとりほうげん)さん ⇒ 公式ブログ
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