東京・白金ベビーメーカー プロデュースブランド 「BabyGoose」
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Chiba's Room
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東京大学大学院情報学環教授・工学博士 株式会社グースカンパニー
YRPユビキタス・ネットワーキング研究所・所長 代表取締役
TRONプロジェクトリーダー
No.11 坂村 健さん × 千葉 宏一
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-Profile
東京大学大学院情報学環教授・工学博士/YRPユビキタス・ネットワーキング研究所・所長/
TRONプロジェクトリーダー 坂村 健さん
日本の代表的頭脳。世界で最も多く使われているOS「TRON」の開発者。「ユビキタス社会」を提唱し、「プロジェクトX」でも話題である。2003年には最年少で紫綬褒章を受賞された。1984年からTRONプロジェクトリーダーとして、オープンなコンピュータ体系を構築して世界の注目を集め、TRONは世界で最も使われている組込OSとなっている。さらに、コンピュータを使った電気製品、ビル、都市などあらゆるデザイン展開をおこなっている。
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「バーチャルな世界との共存」
2009.9
【情報管理の利便性】
JR五反田駅からほど近いビルに、「YRPユビキタス・ネットワーキング研究所」があります。エレベーターを降り、入り口から入ろうと扉をいくら押しても、引いても開かない。そう、フロアーに降りたときからバーチャルな管理システムに私たちは遭遇したのです。もちろんすぐにスタッフの方に開けていただきましたが(笑)。対談中にも研究所の中を見学させていただき、あまりの画期的な管理システムの数々に、すっかり吸い込まれるように楽しい時間を過ごさせていただきました。
そんなバーチャルな世界を創り上げる賢者である、坂村健さんと貴重な対談を行わせていただきました。
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(坂)BabyGooseのお店はWebショップ以外にも、どこかにあるんですか?
(千)実店舗は、白金台にある1店舗だけです。
(坂)物を売るだけでなくて、情報発信も含めて何かトータルに子供に関するあらゆることをやるっていうのがいいんじゃないかなって思うんですけど。
何か読み物みたいなものがあって、ベビー子供新聞、ブログなんか作って、実はこうなんです!というような事をやるとか。
(千)僕もそういうものがいいなって自分では思っているんです。僕らはやっぱり物売りなんですけど、こちら側から情報を発信していきたいなって思ってるんですね。
そういうものを必要としている方や、もっと飛び越えて若いおじいちゃんおばあちゃんは、改めて子育てする感覚じゃないですか。そういう方のために情報発信をしていきたいですね。
(坂)関連するものをいろいろやられたらいいですよ。
子供の事ではなくて、子供に関するあらゆることが分かるような情報が毎日発信されているとか!そこで薬を売ることまでやらなくても、そういう情報もここで紹介してますよ!とか、ベビー服を販売しているんですから、もちろん最後はそこでの買い物につながるような流れになっていたらおもしろい。
(千)最後にモノがあるっていうのがいいですよね。
そのことで、モノに対しても安心感が生まれますよね。
でも大変なことですよね。
(坂)でも、千葉さんがおっしゃったように、子育てに役立ついろいろな情報を積極的に発信して、結果的にモノを買ってもらうんだけども、結果こうなったというか、気持ちが大切ですよ。
(千)僕らもやっぱりモノがあっての商売が先行しちゃってて、お客様もそういう目になってしまっている。
でも、将来的には情報発信する場をどんどんやっていきたいし、そこでは物販は関係なく、ショップに行きたい人はそっちへ行くっていう流れを作れれば理想かなって。
(坂)そうですね。では、研究所を少しご案内しましょう。
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(坂)<部屋のスタンドライト>これはテーブルランプですが、ここにタグが付いているんです。この装置をかざしてやると、コレが何なのかっていうのが分かるんですね。例えば、製品情報・管理情報、いつ買ったもので価格はいくらだとか。
いわゆるモノを管理することが出来るものです。
(千)なるほど~!
(坂)農家でこういうのを付けておいてくれると、どんな風にして育てて、肥料は何を使って・・・というのが、食品からダイレクトに分かるようになります。
(千)食品なんかもいいですね。
(坂)テーブルランプの電球を交換するときには、どんな電球が必要かがわかるし、ネットにも繋がっているのでEコマースでそのまま注文することができる。電球って何年も経つと何の型なのか忘れたりしますが、こういうことも解消できます。
(千)これは本当に便利ですね!
(坂)でもメーカーが商品に電子タグを付けてくれないとめんどうくさい(笑)。洋服なんかも例えばどうやって洗うのかなんていうのも洗濯機にこの装置が付けば、洗濯機が認識してくれる。こういう物に付いているコードを【Uコード】って言うんです。テレビの番組表に出ているGコードと同じようなもので、物に付ける番号ですね。
(千)バーコードのもっと画期的なものってことですかね?
(坂)そうですね。<東大の敷地が移っているパネル画面>こういうのを、どう簡単に作れるかっていう研究をしていて、最近は人工衛星が地球の周りにたくさん回っていて、そこからのデータで自動的に立体地図を作って、作った地図に個々の撮った写真を貼り付けて3次元地図が作れる。
(千)これで、だいたいは把握できちゃうわけですね。
(坂)Googleのストリートビューの3次元版で自分で動かせるバージョンですね。
(千)中にも入れるんですね。すっかり行った気になってしまいますね(笑)。
-研究所を案内していただくと、すっかりお昼の時間に。ご一緒にランチをいただくことになりました。移動して、白金台にある千葉の知人が経営する 『千年茶館』へお伺いしました-
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(千)ここは、最初は中国のお茶を飲めるお店にしていたんですけど、今はイタリアンも始めてすごく変わったお店の雰囲気なんです。
でも、中を見せてもらうのが本当に楽しくて、すごいですよね、ああいう社会になるんですね。
(坂)若い世代のうけが特にいい。娘が面白そうだなって(笑)。
(千)本当に面白そうって思いますよ!娘さんは坂村さんと同じ方向を目指しているんですね。
(坂)そうだと嬉しいですね(笑)。息子二人はまた全然違うものに興味を持っているんですがね。
(千)本当は息子さん達が一緒の方向を向いていたほうが良かったですか?
(坂)いや、そんなことないですね。ほら、僕の仕事って変わっているし、好きなことやってくれたらいいですよ。
だから、そういう意味でもほとんど干渉はしないですね。
何が嫌だって言って親のせいにされちゃ困るしね(笑)。
千葉さんのとここそ、お子さんが同じようなことやってくれればいいんじゃないですか。
(千)まぁ、それもまだ先ですけどね。今言われたように子供がやりたいって言えば拒む必要はないと思うし、無理にやらせてうまく行かなくなった時が可哀想ですよね。
(坂)うん、確かにそうですよね。
(千)だから本人次第ですね、それが一生の仕事でいいのかっていうところでね、僕はそれがいいと思ってやっているんですけど、子供は考えますよね。
坂村さんは家族で旅行とか行かれるんですよね?
(坂)そうですね、割とね。親と一緒に行くの嫌がる人って多いですけど、うちの子供たちはお金も無いし呼べば来るからね(笑)。
(千)うちもけっこうそうですね。うちなんて4人いるから昔から1年に1回ハワイに行こうとか決めてて、移動費用がかかるからちょこちょこ行けないし、そしてら大きくなってもその行事が当たり前みたいな感じで、こっちとしては「えっ?まだ来るんだ~!」みたいな(笑)。
(坂)あははは~。でも嬉しいですよね(笑)。
(千)今日は、バーチャルな世界も見せていただいてお子様のお話も聞かせていただいて、本当にありがとうございました!
(坂)こちらこそありがとうございました!
また研究所にもいらっしゃってくださいね。
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バーチャルな世界を満喫した千葉は、利便性に優れた新しい社会がやってくることを楽しみにしながら
BabyGooseが出来る新しい情報発信の形を考えるのでした。
<部屋のスタンドライト> <東大の敷地が移っているパネル画面>
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◆YRPユビキタス・ネットワーキング研究所
◆今回対談で訪れたランチをいただいたお店 ⇒ 白金台「千年茶館」
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